フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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シナリオ考察 「冒険活劇」とは

いつものWikiペディア教授―――――

冒険活劇(ぼうけんかつげき)とは、主に小説・映画・漫画・コンピュータゲームなどの分野のひとつで、主人公の冒険を主題として全体を活劇仕立てにした物語である。字義的には、冒険をすればおのずと活劇の要素が含まれるため、活劇の一分野と考えることができる。

冒険活劇は一般に日常生活と異なる舞台で行われる印象があり、異国・ジャングル・海・宇宙などを舞台とするものが典型的である。日常社会を舞台としたものや、いわゆる「格闘モノ」などは冒険活劇とは言わないが、冒険活劇とそれ以外の活劇の厳密な区別は困難である。

現代日本では「冒険」「活劇」は「アドベンチャー」「アクション」(そもそもがそれぞれを明治維新時に翻訳して作られた新しい日本語である)と表現した方が通じやすい。

とのことです―――――

ジャンルについての説明で「冒険活劇」の響きが持つ明るさや軽さ、華やかさといった「色」の部分の説明はありませんでした。
で、シナリオの流れや展開の仕方、毛色と言ったニュアンスでの「冒険活劇」を定義すると。
主人公が「盗賊を成敗する」部分があると「冒険活劇」である とすることができます

シーフのつづりは「thief」



盗賊の属性
単純な悪
一生懸命作ったり育てたりしたものを盗んで自分の利益にする行為で生計を立てています。
古今東西、これほどわかりやすい悪はありません。
被害者視点から一目瞭然で、経済学的な見地からも悪であると定義できます。
動機も単純(過去の出来事にさかのぼった動機付けもなく、政治思想的なものを伴わないという意味)で、色のない悪です。
なので、純粋に主人公たちを活躍させたいという目的で登場させることができます。

これが、志の高いライバルであったり、悲しい過去のあるモンスターだったりすると、途端にテーマ性が前面に出てしまい、軽さや華やかさが一歩、二歩、後ろに下がってしまいます。

 

王道との違い
王道は初手「村焼き」です。
社会との関係性を根こそぎ奪われた主人公が、その奪った相手に報復するストーリーです。
報復の過程や副産物で、失った社会的関係性、地位や大切な人を再び手に入れることで幸福感を演出します。
冒険活劇ではありますが、物語の冒頭の部分で失うものが大きいのが「王道」で、別にそうでもないのが「冒険活劇」です。
しかし、王道の中に冒険活劇があったり、冒険活劇の中に王道が組み込まれていたりするので、明確にこれはこうだ、とカテゴライズできないのがシナリオ構築談義のムツカシイトコロです。

 

ファンタジーでは
ファンタジーで盗賊を出し主人公を活躍させると、結果的に人間を札Guyすることになってしまうので、盗賊ではなくモンスターにしたりします。
このような冒険活劇色の強いファンタジーのモンスターは、本能的に人間を襲う、複雑な組織的な行動はせず、最終的な目的は魔王ポジションのモンスターしか持っていないといったデザインがされています。
盗賊の属性で語った目的とおなじです。

いろいろなファンタジーがありますが、明るさや軽さ、華やかさを求められる場合や、閑話休題、主要な登場人物ではないもののそれなりのエピソードを語りたい場合、「冒険活劇」のような展開で「色のない悪」が用いられるように感じます。