フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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ゲームの主人公は「選ばれた存在」

RPGMakerMZのお姫様


ゲーム性的な表現

ゲーム内の主観となるため、その他大勢とは異なる属性を持たせなければならないのは必須です。
STGでは自機と敵機の色やデザインが違うことが前提となっている側面もあります。

 

肯定的な考察

RPGやADVで主人公の出自が明かされる展開は王道です。
特別感を出すというか、優遇されている理由付けのようなもので「○○の血を引く」「王家の子」「神の祝福を得た」「選ばれた存在」であることは良くあります。
制作者視点で主人公は、ストーリー的にもシステム的にも、「彼」、「彼女」でなければならない要素があると作りやすい部分があるのは事実です。
世界を動かすような事件に密接に関わるのは、世界の中枢にいる人間になってしまうため、もともとの関係者か、外部からの参入としてもそれなりの理由付けがないと"ご都合展開"か"蚊帳の外"になってしまうのです。

 

否定的な考察

しかし、弊害もあります。
主人公はプレイヤーの分身であり、ゲーム内の視点でもあります。
リアル世界で特別な存在は、圧倒的に少数であるため“ズレ”が生まれますし、優遇された身分や立場を表現することは、そうではない人々への冷遇になってしまい、場合によっては差別の助長になってしまいます。

こういう考え方もあってか、近年の長編RPGの主人公は、王家や為政者の血筋の属性を持たないことが増えています。
とは言っても、それなりの社会的地位を持っていたり、そういった権威者とのコネクションが強かったりします。

 

小泉構文

このあたりのバランスが難しいですし、キャラクターの設定、世界の設定はストーリーやシナリオと同化していると言っていいほど密接です。
なので、主人公の出自は王族貴族という支配階級がいいのか、とくにそういったバックボーンのない労働者階級がいいのかは判断できません。
"ゲームの雰囲気に合う設定はテーマやゲーム性にマッチしたものにするべき"だ、と言えるかもしれませんが、それこそ"小泉構文"になってしまいます。

で、JRPGの主人公の傾向は圧倒的に「選ばれた存在」が多数派です。
王道的なパッケージが多いから、というのがその理由なのでしょう。

 

まとめ

今回はネタギレ感が満載の記事になってしまいました。