フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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目立つこと と「印象に残る」こと

目立つということ

オリジナル要素を出すことが個人制作者の強みだ、みたいなことを書いていましたが、
ほぼデフォルト機能・デフォルト素材でツクったゲームでフェスに応募するということを筆者は実施しました。

しかし、今回の応募要項を読み解くと、とりあえず動画は見てくれるようです。
なので、目立つよりも「印象に残る」ことを重視しました。

「印象に残る」ということ

 

言っていることとやっていることが違う、典型例です。
無個性が個性と言えるかもしれないので、許してください なんでもしますから (なんでもしますとは言っていない)

歴史あるフェス――言い換えれば前例だらけ――なので、尖った作品は出尽くしています。
少々のオリジナル要素では埋もれてしまいます
そして、こういう企画で常日頃思っていたこともあったので、そういうメタ的なメッセージ性で攻めていました。

作者迫真の”コンセプト”アピールのシーン


なおニコニコ動画の運営が【biim兄貴リスペクト】な【淫〇動画】を嫌っているのは本当なのだろうか? というのを検証してみようとも思っていましたが、それは副次的なモノです。 結果、嫌っているわけではない、ということがわかりました。

 

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ニコニコ自作ゲームフェス2023の結果

自慢話になります

「あと10分で魔王が――」がGGG協賛「RPGツクール賞」をいただきました。
皆様方の応援によりモチベーションが維持できたこと、自信が持てたことが本タイトルの完成、応募、そして結果的に受賞につながったのだと思っております。

自慢話おわり

https://site.live.nicovideo.jp/indies_game/fes2023/award/index.html#sponsor

応募総数が316作品だったそうです。

ドワンゴ部門4作品 協賛部門12作品 敢闘部門41作品(計57作品)です。
二冠した作品もありましたし、複数作品で受賞されている方もいらっしゃるので、実際の受賞者数はやや少なくなります。

急いで描いたプリシア


応募した時の記事

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ゲームDL

freegame-mugen.jp

 

動画(part1)

www.nicovideo.jp

「キャラ被り」はどこまで許される?

結論

「訴えられなきゃ無問題(もーまんたい)

代理人立てられて法廷ランデブーされたら、たとえ偶然であっても ごめんなさい したほうが実害が少なくて済みます。 個人制作者の立場は本当に弱いのです。

~キャラ被りの限界~

そろそろ怒られそうです

1 ボーダーライン

具体的にここまではセーフ、ここからはアウトという明確な基準は存在していません。
権利者の主観によって左右されるという、制度上の致命的な欠陥を抱えています。

もっとも、丸パクリや流用はアウトです。
著作権法第21条に規定されている「複製」に該当しますし、第三者視点による比較・検証が容易だからです。

 

2 キャラクターの自己同一性・唯一性(アイデンティティ)

といっても、一応の目安はあります。

服装 髪型 色(イメージカラー)

シナリオの都合やイロモノ企画への挑戦などにより、服装が替わることはよくあります。 髪型や色も場合によっては変えないと不自然になることもあります。

なので、この三要素だけでキャラクターを構成すると、自己の作品内でもキャラ被りが発生し、他の作者様との衝突事故を起こす可能性がぐっと高くなります。
しかし、不用意に服装や髪形、色を変えないように留意することは大切です。

なぜなら、この3つがキャラクターデザインの柱になっているからです。
試しに、服装、髪型、色を"寄せて描く"と、自分でも驚くほど"パクリ臭"がするようになります。

 

3 気持ちばかりの対策

しかしながら、被ってしまったと自覚する、あるいは指摘を受けることは想定できます。
なぜなら、人気のある組み合わせ、使いやすい組み合わせはブッキングしてしまうからです。

姉妹や兄弟、双子といった二人組属性。 メイド属性。 天使/鬼・悪魔……
淡い青緑色[R:0 G:254 B:218]のツインテール初音ミクのアイコンになっています。

小道具を用意して差別化を図る、語尾にみょうな口癖を付ける、など一応の対策は可能です。 が、そこまで注意深く観察する消費者・同業者がどれほどいらっしゃるのかは未知数です。

「訴えられないよう祈る」しかありません。 主観vs主観の戦いは、主張者の立場の強さが大きく反映されます。 「勝てない」と思ったら、即、勝負を降りるのが無難です。

「オリジナルイラスト」を自作ゲームに導入する意義

個人クリエーターが制作した自作ゲームにおける作者の「オリジナルイラスト」は、プレイヤーにとって楽しみの重要な一要素でもあるようです。

異論反論を認めます。

うさぎさん

おっさん

描いていて思うのが、女の子のイラストは楽しい、おっさんのイラストはつまらない――です。

こういうことをコミュニティでつぶやいていたら、「モブはフリー素材のシルエットを使ったら?」 と言われました。 「それ、採用!」です。

 

さて、

消費者が個人のフリーゲームに求める面白さやクオリティは、大手コンシューマ あるいは小規模インディーズに求める面白さ、クオリティとは違う属性・方向性のモノだと思っています。

確かに、最低限のハードルは存在します。
しかし、何と言うのか、フリゲならではの個性、持ち味で勝負しなければならない気がするのです。
正面から勝負を挑んで勝ちようがありません。 ですから、奇をてらうような尖った部分でピーアールするしかなく、一周回って、そっちの方面から攻めていくのがむしろ正攻法として認識されているのかもしれません。

そういう環境では、「オリジナルイラスト」は分かりやすいアプローチになりますし、唯一性という利点も得られます。
そして、華やかなキャラクター・イラストはガチャ系ソーシャルゲームの領分です。

蛇足ですが、"マスターピースな立絵"ならAIさんにお願いすれば、即・格安で大量に仕上げてくれるので、本当に個人でもそれなりの質・量のイラストを用意しようと思えばできる時代になりました。 ペンタブレットや専用ソフトウェアを買うより安いです。

※バストアップの立絵なのに、楽しくて、つい脚まで描いてしまう