フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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ちょっと便利な「スクリプト」 3選

はじめに

この記事はツクール・アドベントカレンダーに参加しています。

adventar.org

この記事で紹介するスクリプトはRPGMaker(ツクール)MV・MZで有効です。

スクリプトは半角英数で入力します。全角ではエラーになります。

 

1 $gameActors.actor(n).optimizeEquipments()
n番目のアクターの装備を最強装備にします

例では2番目のキャラクターの最強装備
コマンドの上級向け「スクリプト」でスクリプト入力ウィンドウを開きます。

パーティーの入れ替えが多いゲームで、いちいち最強装備を設定し直さないといけないのは億劫なので、このコマンドを入れることにより、プレイヤーの煩わしさを軽減できます。

全て外す場合
$gameActors.actor(n).clearEquipments()
です。

当時はこのスクリプト$gameActors.actor(n).clearEquipments()」を知りませんでした

システムに組み込むときは、入れ替えるメンバーの値に使われている変数を
nの値にもっていくことで実行できます。

その場合
$gameActors.actor($gameVariables.value(n)).optimizeEquipments()
nは変数のID(半角数字) となります。


2 $gameScreen.clearPictures()
ピクチャの全消去です
コマンドにないので雑に便利です。

youtu.be

動画では、スクリプトを一文字ずつ打ち込んでいますが、コピー&ペーストをおススメします。

 

3 this.moveStraight(this.findDirectionTo(x座標,y座標))
x座標y座標のところまで1歩だけ移動する
X座標y座標は右下のこれの値(半角数字)

x座標、y座標

コマンド「移動ルートの設定」でこのように入れるとそこへ移動してくれます

 

なお、一瞬で移動させるスクリプト

$gameMap.event(イベントID).locate(X座標, Y座標)
です
イベントの上にイベントを重ねたいときに使います。

 

おわりに
これらのスクリプトは私が見つけたものではありません。

ネット上にいくつもあるツクール(RPGMaker)のハウ・ツー情報を使い方に主軸を置いてまとめたものです。

Happy holidays!

最後まで読んでいただき ありがとうございます。

 

「グラフィック」による印象

戦闘やストーリーは面白いが、「キャラクター(グラフィック)」がダメだ(あわない)
と感じるユーザーは意外と多いようです。
それは、フリーゲームにおいてプレイの対象から外れることを意味します。
(例)--目が大きいイラスト--

慣れてない絵柄はかわいく描けない
ただし、たとえ慣れていたとしても かわいく描けるわけではない

根拠のあるデータがあるわけではないのですが、某皇帝陛下が数千年をかけてモンスター化したかつての英雄七体と戦うRPGのリメイク作やその前作で、キャラクターグラフィックの合う、合わないが総評で触れられていました。

七体の英雄がリベンジするほうは、アニメ調のイケメンや露出度の高いかわいい女子の3Dモデル(よくいわれる原神モデル)なのが、合う、合わない。
ミンストレルなソングのほうは、バランスが悪い、「絵柄」などなど。

言ってしまえば好みの問題です。
しかし、シリーズのブランディングやプロモーションにおいて、どの層をターゲットにするのかというマーケティングに即した「デザイン・絵柄」にするのは必要なことです。

 

フリーゲームサイトでは、この「絵柄」の印象がDL数や認知数をおおきく左右します。

安直に「ショボい絵」のゲームは「ショボいゲーム」だ――
イラストが未熟にもかかわらず、それをUPしているのは、ゲーム自体も未熟な完成度で満足しているのだろう―― といった印象を与えてしまうことが懸念されるのです。

また、デフォルト素材では「またか」と思われるか「バカゲーかな」と思われるかのどちらかなのでしょう。

筆者はなるべく、オリジナルイラストを入れるようにしています。
が、それほどうまくありません。

決してうまくはないが許容できる、それなりの独自性を感じられるイラストの域まで行きたいです。
あるいは、AIイラストを活用するのも手、かもしれません。

どのような方向性であっても、ある程度のクオリティを出さなければ、絵柄で損をしてしまうことになります。逆を言えば、得をすることもある、ということです。

 

で、作者のこのタイトル画面は小学生向けと言えるのか?

freegame-mugen.jp

こたえはNO!
今、描き直しています。

 

※この延長線上に、洋ゲーのグラフィックが与える印象→システム重視の洋ゲーっぽさ
ドット絵のグラフィックが与える印象→レトロゲームを踏襲したシンプルなゲーム

といったプロモーションを挙げることができます

 

師走は忙しい

でも先手ラビュは強かった

さて、年の瀬が迫ってきています。
12月のツクール・アドベントカレンダーに参加するかどうかは未定ですが、そのネタを用意しなければなりませんし、となると、気合いを入れたサンタ・ガールを描かないといけません。

そして、年明けにはハッピーニューイヤーイラストです。 巳年。

「どらどら」の制作も継続して、年内にはβ版の公開まで行けるかと思ったのですが、間に合うかどうか微妙なところになりました。

ほかにも、来年は、マジカルミライに投稿しようと思っているので、それ用の楽曲も年内にカタチにしておかなければ間に合いません。

さらに、リアルでもいろいろと……

そんなとき、このブログは近況報告でお茶を濁してしまいます。

久しぶりに4コマ漫画を描いた気がします。 といってもうち2コマは使いまわし――

 

「ラストエリクサー症候群」について(その2)

追記: 訂正とおわび
公開日時の設定を間違えたので、あらたに2024年11月18日(月)にUPしなおした記事です
追記のほか、内容は同じです
更新を確認しましたら、前ページは削除します

 

結論: ラストエリクサーのような希少かつ強力な効果を持つアイテムを使用せずゲームクリアできるのは、開発者の想定するプレイングレベルより上である という裏返し
使うことによって、より快適にプレイできるけれども、いざというときの最後の手段、保険として手元に置いておくのも悪手ではない

 

1 (ラスト)エリクサー症候群(しょうこうぐん・シンドローム)とは
ラストエリクサー症候群とは、ゲームにおいて希少な消費アイテムを温存したまま使わずにクリアしてしまうプレイスタイルを指す俗語。
引用 ピクシブ百科事典

dic.pixiv.net

 

2 なぜ希少なのか
とても強力な効果を持っているので、そのアイテムを無制限に使用するとゲーム性が壊れてしまいます。
しかし、強力な敵を倒す手段のひとつとして、あるいは救済措置のひとつとして、強力なアイテムを、取得制限をつけてプレイヤーに持たせることは、プレイングの幅を広げる措置として有効だと考えられています。
ラストエリクサーのような、全体回復効果をもつアイテムが多くのRPGで採用されていることからもうかがえます。
実際テストプレイをしてみて、ラスボスや裏ボスを強く設定すると、そういうアイテムがなければ突破が難しくなるのです。

アムリタをつくる森人 by どらどら

 

3 プレイヤーと開発者の心理的乖離(かいり)
ゲーム制作者はそのゲームのすべてを知っています。
一部のバグや思いも知らない組み合わせのようなものをプレイヤーが発見する歴史は確かに存在しますが、個人制作界隈では、まずありえないと思います。

(私の過去作をやり込んでいただいている方は、ほんとうにありがたい存在です)

つまり、通常プレイや速足プレイで突破困難なポイントを知っていますし、壁となるボスがあと何体なのか、何戦するのか、また、どこで、どのタイミングで有用なアイテムを手に入れられるのか知っているので、リソース管理を逆算できるのです。
しかし、プレイヤーは詳細を知りません。 最初の壁があまりにもきつく、貴重なアイテムを消費して突破した場合、その後、アイテムの消費に慎重になります。
よって、ラストエリクサー」を使う決断の重さが違うのです。

 

4 発展とまとめ
ラストエリクサー症候群とは別に、消費アイテムを温存するプレイングが存在します。
次から次へとアイテムリソースが入手できるゲームでは起きにくいのですが、そういうデザインのゲームかどうか、最初のうちはわかりません。
そして、序盤から、次から次へとアイテムリソースを解放するゲームは少ないと言えます。
ゲームに慣れてないうちから、まだゲーム的面白さを感じていないプレイヤーに、固有名詞と効果を一気に覚えさせ、リソース管理をさせることになるからです。
そして、それだけ多くのアイテムリソースを必要とするのなら、必然的に難易度が高くなってしまいます。
難易度そのままで、たとえば回復アイテムを大量に配ると、緊張感がなくなり、戦闘そのものが退屈になってしまいます。 ヌルくなる、というやつです。

難易度調整のような役割が「ラストエリクサー」のような強い効果を持つアイテムにはあり、ヌルゲーやゴリ押しゲーにしないために、ゲーム内で(クリアまでに)入手できる個数制限を設けています。

それをあえて使わないプレイングは、作り手の想定よりも上をいっていることになります。