フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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イベントの谷間――雑魚戦との「戦闘回数」――について

結論:長編、中編とわず6戦程度 (※1)

RPGの最大の盛り上がりが大ボス戦です。
短編、中編であればラスボスと区切りのあるボスがそれぞれ1、2体といったところでしょうか。
そこを最大の山場(終点)とすると、対応する起点が存在し、それが序盤の導入イベントということです。
例えば、短くて見ごたえのあるオープニング → チュートリアル的な戦闘 という最初の盛り上げどころ(流れ)があります。 それから、最初のダンジョン → 最初のボスと山場に繋がります。
このような二つの山の「谷間」が存在し、そのなかに埋め込む重要なRPGのパーツ――雑魚戦との「戦闘回数」――について考察します

 

==ここから制作者視点のおはなしです==

山場と山場の周期が30分くらいだとして、「雑魚戦」は何戦くらいが適当なのかという疑問が出てきます。
まず、各山場の時間をそれぞれ5分と見積もります 中間をとるのでその半分の5分。

マップの切り替え数が10 くらいが限度というものでしょう。
すると各マップに平均1分だとして 町・ダンジョン探索に10分
会話イベントに合計3分
ショップと装備更新に3分
すると残り9分です。

モブっぽい村娘「武器は買っても装備しないと意味がないよ」

1戦40秒で計算すると「フルで13戦」できます。
つまり、どんなに詰め込んでも13戦が限度、という計算になります。

しかし、感覚的に13戦は多いです。
人間の集中力は2分程度しか持たないので、戦闘(開始)も1分半おきに1戦、と考えると9分の中には「6戦」しか入れられません。
40秒で6戦すると4分です。

残り5分

そして、プレイヤーが迷ったり、考えたり、お茶をしたりする時間を考えると2~5分を見積もることができます。

長いダンジョンでは宝箱を守る中ボスや、長編ではライバル的な敵キャラとの遭遇イベントなどを設けることもあるかもしれません。
そういうイベントがあると、先延ばし感が薄れるので、雑魚戦やマップ探索を挟んでもダレにくくなります。

つまり、だいたい「6戦程度」になります。


バッファを埋めても9戦。

商用ゲームでは1ダンジョンの攻略における想定戦闘数を一番最初のダンジョンを除いて「10~12」くらいにしている感じがします(ミ〇サガは例外※2)

 

さらに突き詰めると、この6戦でキャラクターを成長させなければなりません。
1レベルなら5戦程度、2レベル上げるなら3戦程度で上がる程度の経験値を配る設定が必要になります。


(※1) 短編RPGの場合、1戦のみ、というのもあるので……


(※2)某貴族の息子を主人公にして始めると、初見では、大女と雪原をさまようことになります。 その間、連戦に継ぐ連戦で、自由に動けるようになるまで 進行度を軽く3分の1消費してしまいます。
道が狭い上、敵のほうが速く、執拗に追いかけてくるので戦うほうが逆に安全。