フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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SFの裏設定

ネタが切れたので、SF作品「機械と人間」の裏設定を紹介します。

 

本作は外伝 もともと1週間でツクる予定

本作はサブタイトル2で「エルバシェルの鐘 外伝」となっている通り、
ベースとなっている世界設定があります。

何度エタナっているかわからない「エルバシェルの鐘」の設定です。

本編は人類(と独立した大陸)が滅んでしまうその瞬間に客観的な視点で立ち会う
まま重いテーマになっています。
ADV要素の大きなアクションRPGを想定していますが、サーチ能力と、信じる仲間を選択することによるストーリー分岐がうまくかみ合わないので、何度もプロットを作り直しているのです。

"切っ掛け"から200年かけて滅亡する世界が本編で「機械と人間」はその外伝であり、80年目という中途半端な時代背景になっています。
AIには滅亡する未来が観測できていますが、多くの人間は危機を認識できず、楽観視している人もいる閉ざされた世界です。
自分の世代では訪れない脅威には興味を持たない、という風刺も入っています。

RPGMaker(ツクール)MZの猫キャラ
Nature_5

世界はそう簡単に崩壊しない

SFの一様式となった「世界崩壊」「その後の世界」「ポストアポカリプス」なのですが、その切っ掛けや過程は解りやすく演出されています。
しかし、私は思うのです。 世界はそう簡単に崩壊しない。 戻れないところに行き着くまで、切っ掛けから100年単位の時間がかかると予想しているのです。


ゲーム作中において、デクト汚染の切っ掛けは語られていません。※裏設定でもはっきりと決めていません。
人々がシェルターで暮らし始めて80年ほど経った世界です。
デクト汚染は作者の想像の産物です。なんとなくヤバい汚染で、強いエネルギーを抽出する際に拡散する負の物質が存在します。 一定値まで人体に無害ですが、このデクト汚染は連鎖的に伝搬していくので、浄化水準を越えると手を付けられなくなってしまいます。
核汚染をモデルにしています。

シェルターで暮らしている人類は、外世界のデクト汚染を測定しています。 しかし、当初の計画と比べあまり進んでいないことに疑問を抱いています。
作中ではぼかした表現ですが、新しくデクトを発生させている施設が残っているのです。
その理由は様々。


ここからは裏設定

マグマの活動を制御したり、世界的な通信設備・観測設備を動かしたり、どうしても膨大なエネルギーが必要な研究をしたり、特定の条件下で行えば浄化処理が効率的に行えるとしたり、
「兵器として使われたり」「『楽園』の運営のため利用したり」です。

たとえ地軸がズレようが、北極・南極が入れ替わろうが、月がその横顔を見せようが、そう簡単に文明が消えたりはしません。 灰の混じった雪やデクト汚染で耕作や放牧ができなくなっても、数年単位で人口ほぼゼロにはならないと見込んでいます。

人間の健康寿命が60年とされる世界。
一人の人間がまともに地球環境の変遷を観測できるのは30年。
しかし、AIは100年の視点で観測を続けています。

こうした現状を踏まえて、世界は少しずつ、引き返せない限界点に近づいている――そして、つい数年前に計算上「人類の滅亡が確定した」のが「機械と人間」の世界です。
気付いているのは、正確な解析データを所有しているAIと、ごく一部の人間のみ。
大多数の人類は、なんとなく「悪くなっている」と感じているものの、危機感は薄い状態です。
デクト汚染を抑えると、資源の再生産が実質不可能となったのです。 具体的には、生産コストと生産リソースが釣り合わなくなってしまったのですが、その証明はムツカシイハナシであったり都合の悪い事実であった(聞いて役に立つ、得をする話しではなかった)りしたため真剣に聞く人、広める人はいません。
そもそも、シェルターの住民にとっての資源とは資材部が管理するモノという認識しかなかったのです。 それは、各部門の責任者やオペレータークラスの人間にも該当しました。
なので、彼らは「人類の危機」を感じていなかったのです。


しかし、解りやすい「世界崩壊」が望まれている

PVの試作で指摘を受けたのが、「危機感を感じない」「ただ、山に雪が降っているだけ」という部分です。
フリーゲームのプレイヤー層には、直感的に解りやすい「切っ掛け」となる「崩壊後の世界」、既存のイメージのままの「荒廃した世界」や「汚染した世界」が求められているようです。
しかし、そんな子供でも分かる「世界崩壊」に直面していたら、AIの認識と人類の認識にズレが生まれません。 世界が「汚染されているのが一目瞭然」な状況でも同様です。
AIは人類の末路を暗示させながら選択肢を提示している ところが、いや、ゆえに、人間はそのどれも受け取らず、現状維持に甘んじている という構図にならないのです。
「機械と人間」の物語になりません。 そして、エルバシェルの鐘 本編の どこか「他人事」→「当事者」というギミックにもつながらなくなってしまいます。

この辺りの世界観をうまく表現し、かつ、伝わるようなプロモーションをしなければ……と頭を悩ませています。
なるべく”説明”をしたくないのです。
これは、大きな課題です。

PVの試作・テスト版

youtu.be


自作ゲームのPV:プロモーション動画を試作しました
以下の点を評価いただければ幸いです
1 引きの強さ
具体的には最後まで視聴したか、動画的に興味を惹かれる内容だったか
2 プロモーション効果
ゲームに興味を持ったか、プレイしたいと思えたか
3 ゲーム内容への理解
SFモノのRPG ポストアポカリプスほど進行してはないが人類が衰退した未来であることが伝わる内容であったか シェルター内を探索するゲームだろうと想像できたかどうか

なお、まだゲームは投稿していません
どうしてもプレイされたいという奇特な方は→

Dropbox - NR_32 - Simplify your life

公開版

freegame-mugen.jp

追記:2024.2.26
公開版「機械と人間」リンク先を追記