フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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現代を舞台にしたゲーム、シナリオ

現代を書くにあたって

慎重さが求められる: 現代だからこそのリアリティと制約がある
調べずに書くと自分でも不可解だな思うし、詳しい人からツッコミが入る

いつかやってみたい企画があります。
いつか、というより、現在制作中のSRPGが一段落したら、頓挫している「黒髪のマリー」を掘り起こして何とか形にするつもりです。
テーマは 大人 VS 子ども の理不尽さ です。

ネタが尽きたらとりあえず初音ミクを描く

 

現代社会は複雑

現代モノを企画するときは、しっかりとした下調べをしなければなりません。 それがおっくうで手控える作者が一定数いるものと思います。
私小説と言う形で、ほぼ実話、自分が仕事を含む生活のなかで感じたことを書くのが明治あたりからの文学の流れがありました。
随筆のように、意外と簡単に書いていたようです。
しかし、運命的なネタに出会える人はまれす。 また、社会通念上ネガティブな要素、特に犯罪めいた要素に関わっていると うまく隠さなければ 公開するのが難しくなります。
上記後者の例は、ついうっかり書いてしまうことがあります。 会社経営のウラ話や、自転車のヘルメット未着用や二人乗りといった描写などです。 ゲームシナリオでは、謎解き/探索におけるトリガーアイテムの収集(遺失物横領:刑法254条)があげられます。
そのあたりは、なんとなく許してくれるプレイヤーや読者がいるかもしれませんが、地方を舞台にし、地元有力者を登場・強調させるため"政治勢力的な描写"を入れる際は、本当に注意が必要です。
グレーな行為をナチュラルに表現していると、公権力に懐疑的な視点を持つ気質の人間から指摘されると見積もられます。
そのような背景を持つ作家は私を含め、もしかすると少ないかもしれませんが、その使命感、意志力はかなり強いため、母数の少なさを補う理由になります。
このあたりを解説すると、サブカルチャーの発展と60~70年代学生運動、日本の経済発展の特異性とグローバルスタンダード、文化的価値観の変遷について語らなければならず冗長になります。

地方経済は税金(地方交付税交付金・地方を活性化するための政策に基づく予算)で回っていて、パイの奪い合いそのものなので、少しスケールを大きくしようとすると"行政"を出さざるを得なくなります。 そして、その行政が健全に行われているかと言うと……
で、創作物に登場させるなら、それなりの役割を持たせなければなりませんから、必然的にカラミが多くなるわけです。

 

生徒会役員について

生徒会役員が登場する学園モノは多くあります。
しかし、生徒会役員の選出法は学校によってマチマチです。
選挙っぽいものがったり、なかったり、職員室が決めたり、会長選挙が一緒だったり、別だったり、職員室が決めたりしています。
中学、高校では、運動部のキャプテンは生徒会長の兼任が原則できなかったような記憶があるのですが、これも学校によりけりなんだと思います。 副会長以下の役員はできたりします。

黒髪のマリーのカット



そういったところもちゃんと調べなければなりませんでした。
役職名もしかり、です。会長、副会長、会計、書記、庶務が標準のようです。行事に特化した体育、文化をいれるところもあるようです。

 

ファンタジー要素とは

ファンタジーものばかり制作していて思うことがありました。
諸説ありますが――
おとぎ話やファンタジーというのは実話をもとにしていて、小人や妖精や魔法使いなどの登場人物は、その当時、具体的に誰を、どのような身分の人を指しているのピンとくるものだったと想像できます。 ファンタジー要素とは、もともと、固有名詞を残すとあまりにも生々しくなるので、淘汰されずに広く語り継ぐための まるくする「知恵」だったわけです。
しかし、たとえ話に変換すると、熱量が下がってしまうような気がするのです。
生々しく、ファンタジー要素を加えて伝えるべき「たとえ話」の熱量を「直球ストレート」に変換したら、常人にはキャッチできない、見たこともない「火の玉ストレート」になるのではないか。
これこそ、ほぼリスクを無視できる個人制作者に期待されている、刺さる人には刺さるゲームなのではないか、と。
「黒髪のマリー」はそういうコンセプトで企画していました。

 

※ざっくり3行解説
1 左と右(イデオロギー)の対立があり、右が勝利したが、敗者となった左の勢力が当時の若者文化を開拓していった。

2 その影響下に現代のアニメ・ゲーム文化がある。
3 その琴線に触れた若者が若者が作家(リエータ)を目指す。