フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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チームリーダーの「声」

フリー界隈では、複数人のクリエーターが協力してひとつの作品を作ることがあります。
そのなかで、核となる人がいるのですが……すべてのリーダーが開発責任者としての素質を持っているかと問われると、答えはノーです。 しかし、それでもゲーム制作は可能です。

もっとも、自分から組織するだけの気概はあるので、すべからく、第一段階、若しくは第二段階を突破しています。

園山(そのやま)会長のイメージラフ
目元、口元が老けているのがポイント
学園モノで生徒会がよく扱われますが、
生徒会役員が生徒会役員のシゴトをする
ゲームシナリオは少ない

チームの構成には主に2種類存在します。
金銭の絡んだ契約関係。 金銭の絡まない自由意思による協力関係。
コラボ/コラボレーションという言葉は、フリー自作ゲー界隈では後者を指しますが、ゲーム業界全般では、他のタイトルとの絡みで使われることのほうが多く、誤解の原因になるため使いません。

さて ここで、小規模事務所の長が陥るトラップを話します。
彼らは多くの場合、業界人で、ゲームの開発会社から独立しています。
つまり、前の会社の「主従関係」を引き継いでいます。

そして、自分の城を持つ多くのリーダーには、自作ゲーム制作者の野合や、大学サークルなどから派生したインディーズに存在する<対等な関係>や<ルールは平等に適用される>といった価値観が存在しません。

その「主従関係」のなかでゲームを制作しています。 極端に言うと命令系統の上位者は下位者に無理を強いるのが当たり前だというマインドです。
その日常に生きる彼らが、私のような自作ゲー開発者と対話したら、どうなるか?

いつの間にか、私を自分の部下のように扱い始めます。


ここで、リーダーの素質の第三段階の課題
「『責任者の声は常にオンレコ』という自覚を持っているか問題」に衝突してしまいます。
部下は、上司の一挙手一投足を観察しています。
付き合いのある部外者は、その何気ない会話から「興味の方向性」や「方針の転換」を察知しようとします。
ところが、実際「ONとOFFの切り替えがある」とか、「公式の発表にないことを流布するな」とか平気で言う組織の代表者が思いのほか多いのです。
自分の言動が及ぼす影響を過小評価しているとしか言いようがありません。
そして、自分の言動が思わぬ方向に発展している状況にあっても、「主従関係」のなかで、「矯正が可能」と信じているようです。

はっきりと言いますが、「主従関係」の強い世界に生きている開発責任者は、そうして私が得た情報に対し、まるで自分の部下のように規制を強いてきました。
「それ、書かないでください。マナー違反ですよ」
と。
「責任者の声は常にオンレコ」という自覚を持っているか問題…… 組織の秘密を部外者にもらしていたのか、あきれるなぁ。

それとは別の"無責任ヤロー"なのですが、ほかにも私の主張に対し、自らの考えを述べず、初手から一方的に譲歩を求めてきたりもします。
「自分の声に皆が従う」環境が普通であるからこそ可能な発想なのでしょう。
それに対し<虫が良すぎること>と<どのような料簡なのか?>を問い詰めたところ、<想定外>だったのでしょう……反応がなくなりました。 私は「責任者の声は常にオンレコ」という自覚のないリーダーは、その資質に難があると思っています。しかし、いくつかの"偉い人"の記者会見の映像を見てみると、実際にはそれほど問題がないのかもしれません。

おそらく、小規模事務所はチームの構成もお金の絡んだ契約が多いのでしょう。
古今東西、金を握る者は無自覚に強いですから。

とは言うものの、全面的な対立は避けた方が無難です。 面従腹背:表面的には従いますが、ハラのなかでは反発しています。
このブログのように。