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王国と国民主権

ふだん、王様が統治する国のお話ばかりしているので、本日は、国のリーダー(元首)を国民が選ぶ民主主義、国民主権の話をします。

選任方法が世襲から選挙に換わっただけ、大義名分が替わっただけで、政治的な駆け引きに長けた人が、自分に、自分たちに都合のいいように政治を行っている点は変わらないのでは? という指摘は甘んじて受け入れたいと思います。

 

さて、2024年10月27日(日))は、第50回衆議院議員総選挙並びに最高裁判所裁判官国民審査の投票日です

今、見えている現在の状況や近い未来に予見される事柄は、すべて、現政権の成果/結果です。 国のリーダーや与党の方針が強く反映されています。

法・経済、あるいは外交方針を評価し、国のかじ取りを任せられる代表・政党を選ぶことは、主権者としての国民の役割です。

 

以降、筆者の主張です。 白文字で書いています。 選択して反転すれば読みやすいです。

普段は抑えている政治勢力的な内容です。

今の日本の現状に安心しているなら、
今の日本の社会に満足しているなら、
現政権を担う与党・連立や共同戦線を組む政党、その候補者に投票してください

今の日本の現状に不安を抱いているなら、
今の日本の社会に不満が溜まっているなら、
政権を握る政党と真反対だと思う政党、その候補者に投票してください

 

たとえ全議席過半数を獲得できなくても、日本のリーダーの考え方を変えさせると まし になるかもしれません。

これは主権者の役目です。
選挙で敗北しないかぎり、為政者が「間違っていたのだ」と考え直すことはありません。

 

白票は政治的な主張として、決して、無意味ではありませんが、
実際のところ、他の有効票の相対的な価値を高めてしまうだけ、に終わります。
反映される数字の上では、投票しないのと同じです。
当選された議員は「ありがたいな」と感じていらっしゃるでしょう。 しかし、白票の存在から政治方針選挙方針を見直されることはありません。
むしろ、よかったと評価されることが予想できます。 政治力学おいて選挙の勝利は正義なのです。

 

政権交代による混乱を懸念する声があります。

よく言われる「悪夢の民主党政権」です。 これについて筆者の見解を示します。

実際、民主党政権時代(2009~2012)をよく思わない集団はいます。

公務員や独立行政法人、それらと契約を結ぶ企業(GtoB)の職員です。

財政健全化や社会保障の拡充を掲げ、無駄をなくす政策をすすめました。 自民党政権下では比較的自由に民間組織と契約が結べていました(安易な随意契約が横行していた)が、一般競争入札を基本とする流れになりました。 公務員の裁量権を奪ったことになりますし、天下り先との関係性を悪くすることにもなりました。
税金の使い方を見直すことはいいことだ、国民に見える形にするのはよいことだ、と当時の与党と国民の一部は信じて疑いませんでした。 ところが、そのお金を使う実務者は 誰にも指摘されず自由に使いたい、そういうものだったのに…… と思っていて、早い話し、政治家と官僚の間に認識のズレがあったのです。 当時は官官接待という言葉もありました。

民主党政権へのヘイトが溜まっていきます。
公につくされていた公務員から見れば、自分たちの精神性を否定する改正になり、
そうではない公務員から見れば権力のはく奪、敵対行為でしかありませんでした。
取引先となる民間企業も 単純に事務手続きが増え、なかには経営方針の転換を余儀なくされた会社もあるのです。 職や肩書を失う人もいらっしゃたはずです。

そんな不満がつづくなか東日本大震災(2011)が発災。 緊急的にお金が必要になりました。 増税やむなし となるなか、民主党政権は公務員の給与の削減を”わかりやすい形で”行います。
もともと、リーマンショック(2008)のあおりを受け、公共事業の見直しなど緊縮財政の道をたどっていました。 天下りの禁止や公務員の人件費の削減を進めていたため、公務員の不満は頂点を迎えてしまいます。

しかし、民主党政権のこの失敗まで、政府が国民に増税を強いるときは、削れる予算は削って、本当に予算が足りないことを示さなければならない、という政治倫理が存在していました。 その最後の最後まで予算を削りましたという証明が公務員の人件費です。 

今では考えられません。 お金は借りることができる(アベノミクス

特に消防・警察・自衛隊など、被災地で最前線に立つ行政職員の不満は大きかったとされています。

ただ、政治倫理的に当たり前のことをやっただけですし、一部の公務員は仕方がないことだと受け入れていたかもしれません。 しかし、多数派ではありませんでした。
このような庶民感覚の読みの苦手な部分がインテリ左派にはたまに見られます。
その失敗を生かそうとはしません。
お金で物事を決める機会は多く、行動を伴う判断は感情的な理由によるものであることが多いのです。 そして、子どもの頃、クラスでいじめを目撃しても、関わらないでおこう、と自己の保身や仲間との関係性を優先して育ってきたのが"普通の日本人"であることを受け入れなければなりません。

こういった行政職員や官僚・業界関係者の声を聞き入れた当時の野党自民党が巻き返し、民主党内ゲバもあり、現代表(2024・10現在)でもある野田首相(当時)が消費税増税を発表され、その後の「第46回衆議院銀総選挙(2012)」で敗北し、30代後半~50代前半の一部有権者が忌み嫌う「悪夢の民主党政権」は幕を下ろします。

そして、第二次安倍政権が始まりました。 王様(権威者)のご機嫌を取る政治・社会です。

国債発行という最後の切り札で、禁じ手でもある“問題先送り“を選んだ 政治勢力、行政機関・経済団体の話は また今度にします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

あれ? オリジナルイラストはないの?

無料で許可なく使えるキャラクターであっても、多くの場合、その利用規約で政治的な主張をともなう利用を禁止しています。

また、オリジナルキャラクターであっても、「それは私の(○○氏の)キャラクターだ、勝手に使うな」とイチャモンを付けられることを想定しなけれなりません。

私が政党的な活動をするとしたら、そういう手段も選択肢に入るからです。

期待されていた方には申し訳ありません。

 

追記:2024.10.28
曜日を修正


議席
自由民主党 261→191議席
立憲民主党 96→148議席
日本維新の会 41→38議席
国民民主党 11→28議席
公明党 32→24議席
れいわ新選組 3→9議席
日本共産党 10→8議席
参政党 新規3議席
日本保守党 新規3議席
社会民主党 1→1議席
無所属 10→12議席

衆議院選挙 465議席がすべて確定 政党別の獲得議席数は | NHK | 衆議院選挙

 

※日本は代議制/議会制民主主義 また、現憲法においても元首は明確にさだめられておらず、慣例的に天皇陛下がその公務に当たられています 元首を直接選挙で選任する大統領制が民主主義のグローバルスタンダードです