結論
「訴えられなきゃ無問題」
代理人立てられて法廷ランデブーされたら、たとえ偶然であっても ごめんなさい したほうが実害が少なくて済みます。 個人制作者の立場は本当に弱いのです。
~キャラ被りの限界~
1 ボーダーライン
具体的にここまではセーフ、ここからはアウトという明確な基準は存在していません。
権利者の主観によって左右されるという、制度上の致命的な欠陥を抱えています。
もっとも、丸パクリや流用はアウトです。
著作権法第21条に規定されている「複製」に該当しますし、第三者視点による比較・検証が容易だからです。
2 キャラクターの自己同一性・唯一性
といっても、一応の目安はあります。
服装 髪型 色(イメージカラー)
シナリオの都合やイロモノ企画への挑戦などにより、服装が替わることはよくあります。 髪型や色も場合によっては変えないと不自然になることもあります。
なので、この三要素だけでキャラクターを構成すると、自己の作品内でもキャラ被りが発生し、他の作者様との衝突事故を起こす可能性がぐっと高くなります。
しかし、不用意に服装や髪形、色を変えないように留意することは大切です。
なぜなら、この3つがキャラクターデザインの柱になっているからです。
試しに、服装、髪型、色を"寄せて描く"と、自分でも驚くほど"パクリ臭"がするようになります。
3 気持ちばかりの対策
しかしながら、被ってしまったと自覚する、あるいは指摘を受けることは想定できます。
なぜなら、人気のある組み合わせ、使いやすい組み合わせはブッキングしてしまうからです。
姉妹や兄弟、双子といった二人組属性。 メイド属性。 天使/鬼・悪魔……
淡い青緑色[R:0 G:254 B:218]のツインテールは初音ミクのアイコンになっています。
小道具を用意して差別化を図る、語尾にみょうな口癖を付ける、など一応の対策は可能です。 が、そこまで注意深く観察する消費者・同業者がどれほどいらっしゃるのかは未知数です。
「訴えられないよう祈る」しかありません。 主観vs主観の戦いは、主張者の立場の強さが大きく反映されます。 「勝てない」と思ったら、即、勝負を降りるのが無難です。