フリーゲーム「妹のドリームランド」開発室

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設定が矛盾、ストーリーが破綻した と感じたら


結論

設定の矛盾やストーリーの破綻は無視していい
「調整」は創作活動において、とりあえずの完成後に、
ゲームの面白さを損ねるか所に対して実施する作業

武器が装備できない理由付けについて
職業(クラス)ではなく、体格の差ではないのか?
-25㎏くらいある大剣-

はじめに
ゲームやイラスト、ボカロ曲など創作活動全般では、完成させること、作業を楽しむこと、プレイヤーや視聴者に面白いと思ってもらうこと、など、様々な目的が存在します。

商業的理由は割愛。 こんな駄文を読むヒマがあったらメールチェックをしてください。
ゲームでは、まず、クリアできるか 致命的なバグはないか などゲームそのものの成立させるためのものから、ストーリーの山場は盛り上げられているか、敵の強さやキャラクターのバランスはいいか、説明口調のセリフを多用していないかなどの、クオリティに関する「やるべきこと」が存在します。
しかし、作業的リソースは限られていて、その「やるべきこと」の項目すべてを達成することは困難です。
特に個人制作者にとって。
そこで、その「やるべきこと・まもるべきこと」の中から優先度の低いものについて、今日は語りたいと思います。


1 完成を目指すために
私もよく失敗しています。
作り出してから、更に構想を壮大にしすぎて、作業の見積もりができなくなってしまうのです。

今年はSRPGを制作しようとして、3回、エタなってしまいました。
そして、性懲りもなく、アクツクに手を出しています。

設定を細かく作っていく作業は楽しいですが、その設定を反映させる作業は辛抱強さを伴います。 やっぱり(自分のリソースでは)ダメだったときは第2案、第3案への転換、場合によっては全カットせざるを得なくなります。

これを妥協といいます。

 

2 妥協は悪いことではない

<妥協は悪い文化だ>と言われる環境に身を置く――あるいは、身を置いていた人は一定数いらっしゃるでしょう。
しかし、妥協できるのは優先順位が明確に示されているからだと言えます。 妥協せずに達成できればそのほうが理想に近いことは言うまでもありません。 しかし、かたくなに完璧な完成・達成を追い求めると、リソースがいくらあっても足りなくなるのです。


80点合格の資格試験に、100点満点で合格しても、90点で合格しても、得られる資格に差はありません。 この試験で100点満点を取るために、すでに合格圏にいるにも関わらず、更にいままで掛けてきた数倍の時間や努力を費やすのは自己満足としか言いようがないのです。

80点ギリギリを突くのが最も効率的ですが、不慮の事故が発生するものなので、85~87くらいを目指すのが堅実でしょう。※
模擬でそれくらいの点数を出せたら、定期的に復習するだけでよいと思っているのです。

 

3 合格ライン

個人制作のゲームはさらに<合格のハードル>が低くなります。

・クリアまでプレイできること

・プレイヤーが著しく不快に思う場面がないこと

この二つくらいしかありません。

多少のストーリーの強引さや設定の食い違いは気にしません。

つまらないゲームかもしれませんが、大手コンシューマと比較されると大抵のフリーゲームはつまらない部類に入ってしまうので、たとえ虚無を感じるほどつまらなくても、一切、気にしないでください。
プレイヤー層の大多数は有償ゲームでも遊んでいるのです。
ちょっとおもしろいかも? で大金星です。

 

4 矛盾はたくさんある
敵を倒すとどうして消えるのか? という疑問をストーリーや設定で明確に示しているRPGはごく少数なのです。
一人称が「オレ」のキャラが「俺」と言い出したりしても、気にするのは一部の読書家かプレイヤー本人くらいです。
RPGあるあるですが、キャラクターやクラス(職業)によって装備できる武器・防具が限られているのも謎仕様です。 体格の差は無視されるのに、です。

こういう枝葉の部分に「調整作業」に時間を取られると、幹となる部分の構築作業が進まなくなってしまいます。
減速し続け、1か月、2か月経ったころ、思ったほどできていないことに気づき、作り続けるのが嫌になってきます。

なので、とりあえず1週間でベースシステムを、1か月でそれなりの形になるように主要なところを積極的に進め、そうではない部分は気が向いた時にすることが重要です。(5敗はしている)

 

まとめ

プロット起こしからテストプレイに至るまでの制作段階で、それぞれ、求められる完成の精度は異なります。

制作の序盤で高いクオリティを求めると、スピードダウンしてしまいます。

とりあえずのエンディングに到達できた段階で7割ほど。

そこまで行き着くと、エターナることはまれです。
なので、まず、とりあえずのエンディングを目標に制作すると、一気に気が楽になります。

しかし、どうしても無視できない矛盾や破綻があった場合、かつ、自分ではどうしようもなくなった場合、誰かに相談する、というのも手です。

また、そういったどん詰まり状態を避ける有効な手段として、プロットだけはガチガチに固めて、シナリオ制作を開始するという手法があります。 枝葉の部分の矛盾は、あとからどうにでも対応することができるからです。

 

85~87くらいを目指すのが堅実でしょう。※
すこし、話がズレますが、"対策"を教えてもらったテストで100点満点を取るのはバ〇です。 全問正解でなければならないものがあり、それはさすがに例外ですが、受験者は不正の臭いをなるべく出さないようにしなければなりません。 こういうことを教える大人がいるのかいないのか……もっとも、昔は、バ〇なら"対策"として教えても100点取れないし、バ〇でないなら100点取らない、という原則が通用した――感じ取れるだけの忖度力を児童サイドも持っていたのかもしれません。